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日本の蓮の見頃と観光スポット

夏は蓮のシーズンです。この時期に蓮で有名な場所に足を運ぶと、水に浮かぶピンク色の美しい花に趣を感じることができます。

多くの人は、蓮といえば「水に浮かぶピンクの花」くらいの認識しかないのではないでしょうか。

今回は、蓮がどういった植物なのか、また、蓮の花を楽しめるスポットはどこなのかについてご紹介していきます。

蓮ってどんな植物?

蓮は池などで見られる、白やピンク色の花を咲かせる水生植物です。花が咲く季節は夏で、7月〜8月にかけてが見頃となります。

よく混同しがちな植物に睡蓮がありますが、こちらは別の植物です。蓮は花が水面より上で咲き、睡蓮は水面で花が咲きます。ここを目印にして見分けると良いですね。

午前中しか花を咲かせず、見頃のシーズンであっても午後になるとほとんどが蕾になってしまいます。観光で見に行くときは、朝7時〜10時くらいに蓮のスポットを訪れるようにしてください。

蓮の花言葉

蓮には以下のような花言葉があります。美しく咲く蓮を見て、こうした言葉に思いを馳せるのも良いですね。

  • 清らかな心
  • 神聖
  • 離れゆく愛
  • 雄弁
  • 沈着

蓮の地下茎はレンコン

蓮そのものよりも私たちの生活に馴染みが深いのは、蓮の地下茎であるレンコンではないでしょうか。スーパーマーケットなどで販売されていて、煮物料理などによく使いますね。

知っての通り、レンコンには複数の穴が空いています。これが「先を見通せる」として縁起が良いとされているため、正月のおせち料理などにもよく使われます。種が多いことにあやかり、子孫繁栄を願う意味もあるそうです。

普段あまりレンコンを食べないという方も、縁起を担ぎたいときに食べてみると良いかもしれません。

仏教と蓮の関係

蓮の花は仏教とも深い関係にあり、泥水の中から生えて美しい花を咲かせる姿が仏の慈悲を表していると言われています。

また、仏が鎮座しているのも蓮華座、つまり蓮の花です。これだけでも蓮が仏教において大きな意味を持つ花であることがわかりますね。

さらに、日本で使われる四字熟語に「一蓮托生」というものがあります。この言葉には「良し悪しに関わらず、行動・運命を共にすること」という意味がありますが、もともとは「良い行いをした人は死後、極楽浄土において同じ蓮の上に身を託す」という仏教の考えから来たものです。

蓮が仏教においてとかく神聖なものとして扱われていることを知ると、より興味が湧いてきませんか?

蓮の花を楽しめるスポット

新型コロナウイルスの影響により、全国的に不要不急の外出は避けることが推奨されています。詳しくは公的な情報をご確認ください。

日本で蓮の花を楽しむことができるスポットをいくつか紹介します。興味があれば、ぜひ訪れてみてください。

不忍池(東京)

画像引用元:上野恩賜公園公式サイト

東京の上野恩賜公園にある不忍池は、都内屈指の蓮スポットとして知られています。複数種類の蓮を楽しむために、専用の観察ゾーンも用意されているので、蓮を楽しむにはうってつけの場所ですね。

美術館や動物園も近く、上野エリア自体が観光スポットとして非常に楽しめるため、日本に観光に来ている方であれば一度は訪れてみることをおすすめします。

上野恩賜公園
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園・池之端三丁目
URL:https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/toubuk/ueno/en_index.html

花はす公園(福井)

画像引用元:福井県観光情報ホームページ ふくいドットコム

福井県にある花はす公園では、見頃の時期になると世界中の花はすを鑑賞することができます。その数はなんと130種類以上とのことで、訪れる人はきっと満足できるでしょう。

7月〜8月にかけては「はすまつり」も開催され、はす染め体験などのイベントを楽しむことが可能です。蓮をあますところなく楽しみたい方は、ぜひこの期間に訪れてみてください。

花はす公園
住所:〒919-0214 福井県南条郡南越前町中小屋64-41
URL:https://www.fuku-e.com/010_spot/?id=437

水生植物公園みずの森(滋賀)

画像引用元:水生植物公園みずの森公式サイト

滋賀県にある水生植物公園みずの森では、蓮を含む様々な水生植物とのふれあいを楽しむことができます。ハス祭りも開催されるので、観光がてら立ち寄るのも良いですね。

蓮のシーズンには、開花時間にあわせて朝7時から開園しています。ぜひ午前中に足を運んで、咲いている蓮や睡蓮を鑑賞してみてください。

水生植物公園みずの森
住所:〒525-0001 滋賀県草津市下物町1091
URL:https://www.seibu-la.co.jp/mizunomori/

三室戸寺(京都)

画像引用元:三室戸寺公式サイト

京都にある三室戸寺は紫陽花が有名ですが、蓮も有名なスポットです。本堂前に構えられた蓮園にて、100種にも及ぶ様々な蓮を鑑賞することができます。

また、蓮のシーズンになると「ハス酒を楽しむ会」と称した催しも開催されます。この会では、蓮の葉に酒を注ぎ、茎を通して飲む「ハス酒」を体験することが可能です。

三室戸寺
住所:〒611-0013 京都府宇治市莵道滋賀谷21
URL:https://www.mimurotoji.com/

唐比ハス園(長崎)

画像引用元:諫早観光物産コンベンション協会ウェブサイト

長崎県で蓮や睡蓮を鑑賞できるスポットです。唐比湿地公園内にあり、貴重な植物や昆虫が数多く生息しています。

蓮が咲く時期である7月上旬には「唐比蓮祭り」というお祭りが開催され、地元特産品の販売会やステージイベントなどを楽しむことができるのも特徴です。

唐比ハス園
住所:〒854-0208 諫早市森山町唐比西130
URL:https://www.isahaya-kankou.com/spot?mid=684

稲泉寺(長野)

画像引用元:木島平村総合観光情報ガイド

蓮寺としても知られる長野県の稲泉寺では、約10万株にも及ぶ蓮を鑑賞することができます。特に、2000年前の地層から発見されたという大賀蓮は必見です。

他のスポット同様に蓮祭りも開催され、特産品である手打ちそばの実演・販売などが行われます。蓮と一緒に楽しんでみてください。

稲泉寺
住所:〒389-2301 長野県下高井郡木島平村穂高858
URL:https://kijimadaira.org/sights/952

まとめ

池などで美しい花を咲かせる水生植物の蓮は、7月頃から見頃を迎えます。開花時間は主に午前中なので、蓮スポットへ観光に出かける際は時間帯に注意しましょう。

単に美しいだけでなく、宗教的にも深い意味合いを持つこの花をぜひ鑑賞してみてください。