公共交通機関

日本の路線バスの乗り方

local bus

電車の駅がないエリアに行くとき、多くの人は路線バスを使うことになります。タクシーよりも割安ですし、車の免許も必要ない移動手段です。

しかし一方で、各バス停留所(バス停)の場所や目的地までのルート、そして乗り方は電車よりも理解するのが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。

このページでは、戸惑うことが多い路線バスの利用について、時刻表の見かたや乗車方法、ルート検索方法に至るまで解説していきますので、ぜひ参考にして見てください。

バス停と時刻表

bus stop

バスに乗るためにはバス停に行く必要があります。進行方向に応じて、道路を挟んで両側に同じ名前のバス停があるので、逆方向のバス停に並ばないように気をつけてください。

そして、ほとんどのバス停には時刻表が掲出されています。平日と休日ではバスの来る時刻が異なっているのが一般的で、下記の画像では平日、土曜、日曜の3列で時刻表を掲出していますね。

bus timetable
バス停にある時刻表

この時刻表を確認し、自分が乗るバスが来るまでは並んで待ちましょう。

複数路線の時刻表が掲出されている場合、それぞれ行き先や経由が違うので、自分が乗るバスの時刻表を間違えないように注意が必要です。行き先と経由は、各バスの前面や側面の表示で確認できます。

toei bus front
都営バスの前面 画像引用元:How to use the Toei Bus | TOEI TRANSPORTATION

乗車方法

路線バスはバス会社や地域によって乗り方が異なっており、もっとも大きな違いは支払いのタイミングです。後払いと前払いの2種類があります。

後払いタイプのバス

乗車区間に応じて運賃が決まるバスは、後払いタイプになっています。乗車する際に整理券を取り、降車時にはその整理券の番号に応じた金額を支払います。

乗車時に前方のドアを使うバスと後方のドアを使うバスの2パターンがありますので、他の乗客を見てそれに倣いましょう。

bus ticket machine
バス乗車口にある整理券の発券機

バス車内の前面には運賃表示機が設置されており、バス停を過ぎるごとに各整理券番号の運賃が変わっていきます。乗車区間が長くなるほど、金額も高くなるのです。

bus fare table
運賃表示機

次に停まるバス停で降りるというタイミングで、車内にある降車ボタンを押します。誰も降車ボタンを押さず、かつバス停にこれから乗車する人が待っていなければ、そのバス停は停車せずにスキップされるので注意してください。

bus button
降車ボタン

バスが停まったら、運賃をバス前方の運転席そばにある運賃投入口に整理券と一緒に入れます。支払ったらそのまま前方のドアから降車しましょう。

bus atobarai fare
後払いタイプの運賃投入口

前払いタイプのバス

東京や横浜、京都などのエリアは均一運賃となっていて、距離にかかわらず運賃の金額が一定です。そのため、乗車時に運賃を支払うパターンがほとんどです。

この場合、運賃投入口のあるバス前方から乗車し、降車時は後方にあるドアを使います。

bus getting in through the front door
乗車時 画像引用元:How to use the Toei Bus | TOEI TRANSPORTATION
bus getting off through the rear door
降車時 画像引用元:How to use the Toei Bus | TOEI TRANSPORTATION

降車時に降車ボタンを押す点は後払いタイプのバスと変わりありません。金額をいちいち確認する必要がないので、こちらの方が乗る側としてはラクですね。

ICカードを使用する場合

SuicaやPASMOなどの交通系ICカードが使える路線バスでは、ICカードでの支払いが便利です。

ICカード対応の運賃投入口

後払いのバスでは乗車時に整理券発券機のそばにあるパネルにICカードにタッチしておき、降車時に運賃投入口そばのパネルにICカードでタッチすれば、運賃が自動計算されてチャージ金額より差し引かれます。

前払いのバスはそもそも運賃が一定なので、乗車時にICカードでパネルにタッチすれば1秒もかからずに支払いが終わります。

小銭で運賃を支払う際の注意点

バスの運賃は数百円程度ですが、基本的にお釣りが出ないのでぴったり支払います。

ぴったり支払うための小銭が足りない場合、硬貨や千円札は運転席で両替ができますが、両替用の硬貨に限りがあるので自分で用意しておいた方が安心です。

また、五千円札や一万円札はそもそも両替を受け付けてもらえないこともあります。紙幣しか持っていない場合、事前に小さい買い物をして崩しておくことを検討しましょう。

バス車内でのマナー

バス車内では、トラブルを避けるために注意すると良い点がいくつかあります。

空席がなければつり革や手すりに掴まる

bus strap

バスの座席が埋まっている場合は、つり革や手すりに掴まりましょう。急なブレーキやカーブで転倒することを防げます。

走行中に移動や両替を行わない

走行中の移動は転倒の恐れがあります。また、両替等は運転席の近くで行うことになるので、運転手が運転に集中できなくなるリスクがあります。

座席の移動や両替は、バスがバス停に停まったタイミングで行うようにしましょう。

優先席は必要な人に譲る

bus priority seats

電車と同じように、バスにも優先席が設けられています。身体の不自由な人や年配の方、妊婦の方などが乗車してきた場合は、譲ってあげると喜ばれるでしょう。

通話は避ける

大声での通話は他の乗客が迷惑に感じる可能性があります。緊急時以外の車内での通話は控えるようにすると、トラブル発生のリスクも減らせます。

目的地までのルートと運賃の調べ方

バス停は数が非常に多く、ルートも複雑なため、何らかのツールでのルート検索は必須と言えます。

便利なのはやはりGoogleマップで、通常通りルート検索をすれば乗るべきバスも教えてくれます。電車のルート検索にも使えるのが便利ですね。

また、バス会社や地域が限定されますが、下記サイトでも英語でバスのルート検索ができます。使うバス停がわかっている場合は利用してみてください。

まとめ

電車と比べると少し難しく感じる路線バスですが、駅がないエリアに行くときや電車が事故で止まったときには非常に便利な交通機関です。

1つのエリアで後払い・前払い両方のタイプのバスが走っていることはほぼないので、自分が住んでいるエリア周辺でバスにのる分には、覚える乗車方法も1種類だけで大丈夫ですね。

遠出した先で路線バスに乗る際は、違うタイプのバスかもしれないので注意して見てください。

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