滞在中

日本から海外送金を行う方法と手順

overseas remittance

駐在員として日本で暮らしている外国人の中には、現地の家族に向けて送金したいという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、日本から母国の口座へ送金したいと考えている人に向けて、海外送金を行う方法を解説します。ぜひ参考にしてみてください。

銀行での海外送金

remittance at bank

日本から海外送金を行う方法としては、大きく分けて銀行、ネット銀行、海外送金サービスの3種類があります。

銀行を使った方法は、多くの人がイメージする海外送金の方法なのではないでしょうか。一方で、銀行経由の送金は一番手間がかかる方法でもあります。

銀行での海外送金の手順

銀行での海外送金をする場合、手続きは基本的に銀行の窓口で行うことになります。手続きの基本的な手順は以下の通りです。

  1. 銀行の窓口に行く
  2. 必要書類を提出する
  3. 銀行の担当者による送金手続きが行われる
  4. 送金完了

銀行での海外送金の手続きに必要な書類

銀行で海外送金をする場合は、以下のようなものが必要になります。

  • 本人確認書類
  • マイナンバー確認書類
  • 届け印と通帳
  • 受取人の英文情報

本人確認書類は、運転免許証のほか、パスポートや健康保険証、マイナンバーカードなどが使えます。外国人の場合、在留カードや特別永住者証明書を用意しましょう。

そして、海外送金を行う際は、マイナンバーの確認が必ず行われます。そのため、マイナンバーカードか通知カード、マイナンバーが記載されている住民票の写しなどを用意しておいてください。

受取人の英文情報とは、以下のようなものが該当します。

  • 受取人の銀行名・支店名・住所(Bank, bank branch, branch’s address)
  • SWIFTコード/BICコード(SWIFT/BIC)
  • 受取人の口座番号(Account number)
  • 受取人の口座名義(Account name)
  • 受取人の住所(Recipient’s address)

SWIFTコード/BICコードは、8〜11桁のアルファベットと数字で作られている銀行識別コードのことです。以下などを活用し確認してみてください。

銀行送金の場合の注意点

銀行送金を行う場合、注意しなければいけないのが銀行の営業時間です。日本の銀行は15時で閉まってしまうので、送金をする際は時間に余裕を持って銀行に行くようにしましょう。

なお、15時までに振り込めたとしても、その日のうちに必ずしも送金が完了するわけではありません。送金する外貨によっては受付が翌日以降になり、実際に送金が完了するのに2〜3営業日程度かかるケースもあるので注意してください。

ネット銀行での海外送金

remittance via internet banking

銀行窓口まで足を運ぶ時間がない、という人にはネット銀行での海外送金もおすすめです。ネット銀行であれば、24時間いつでも海外送金手続きを行うことができるので、15時までに銀行に行けない人でも利用できます。

ただし、ネット銀行によっては海外送金自体を扱っていないケースや法人の海外送金のみ対応しているケースもあるので、事前に確認しておきましょう。

ネット銀行での海外送金の手順

ネット銀行で海外送金を行う場合、以下の手順で手続きを行います。

  1. ネット銀行の口座を開設しアカウントにログインする
  2. 案内に沿って海外送金の手続きを行う
  3. 送金完了

銀行のように窓口の担当者の人に確認しながら手続きができるわけではないので、案内をしっかりと読むようにしてください。どうしてもわからない日本語が出てきたときは、日本語がわかる人に手伝ってもらうことをおすすめします。

ネット銀行での海外送金の手続きに必要な書類

ネット銀行での海外送金に必要な書類は以下の通りです。

  • 本人確認書類
  • マイナンバー確認書類
  • 受取人の英文情報

必要な書類は、基本的に銀行窓口を利用する場合と同じです。なお、ネット銀行の場合、事前に本人確認書類やマイナンバー確認書類をアップロードしておくこともできます。これを行っておくと、海外送金の度に書類を確認するといった手間が省けます。

また、ネット銀行の場合も、送金手続き完了から実際に現地の口座に入金されるまで数日必要になります。そのため、こちらを利用する際も時間には余裕を持っておくようにしましょう。

海外送金サービスを使った送金

remittance service

銀行による海外送金は、手続きが面倒で手数料もかかり、さらに実際に現地の口座に入金されるまでに時間がかかるなど、デメリットも少なくありません。そのような時におすすめなのが海外送金サービスの利用です。

海外送金サービスは、コンビニのATMで送金が行えるほか、送金にあたって新しい口座の開設などは不要です。また、送金にかかる手数料も比較的安く、メリットの多い送金方法だと言えるでしょう。

サービスによってはアプリを提供しているので、スマートフォンやタブレット端末からの手続きも行えます。

海外送金サービスでの海外送金の手順

海外送金サービスで送金を行う手順は以下の通りです。

  1. サービスに事前に登録する
  2. 銀行口座の残高に送金したいだけの金額があるかどうか確認し、必要に応じて不足分を振り込んでおく
  3. サイトやアプリの案内に従って送金を申し込む
  4. 送金完了

なお、上記はあくまでも一般的な流れです。サービスによって細かい部分が異なっているケースもあるので注意してください。

代表的な2つの海外送金サービス

海外送金サービスには、いくつかの種類がありますが、代表的なものとしてあげられるのが「ウエスタンユニオン」と「TransferWise」です。

ウエスタンユニオン

ウェスタンユニオンは、アメリカで金融と通信関連の事業を展開するWestern Union社が提供する海外送金サービスです。

世界200カ国以上で送金が行えるのが特徴で、送金の受け取り先によっては、送金してからわずか数分でお金を受け取ることも可能です。さらにお金を受け取る側の手数料はかかりません。

送金状況の確認はウェブサイト上で行えるため、ちゃんと届いたのかという心配も無用です。

TransferWise

TransferWiseは、2010年にイギリスのロンドンで設立されたTransferWise社が提供する海外送金サービスです。

TransferWiseは送金時にかかる料金の透明性の高さが特徴です。手数料が比較的安価に設定されているほか、送金時の為替レートは一番いいものを選んでくれます。また、TransferWiseのサービスは日本で認可されたサービスであるため、安心して利用することができるのも大きな特徴です。

まとめ

今回は、日本から海外の銀行口座への送金について解説しました。日本からの送金方法は、大きく分けて銀行窓口から、ネット銀行から、海外送金サービスから、の3種類があります。

海外送金サービスやネット銀行は時間に関係なく手続きが行えるのがポイントですが、対面でサポートしてもらいながら手続きをしたいという場合は、銀行窓口での手続きがおすすめです。

自分に合った方法をぜひ探してみてください。

タイトルとURLをコピーしました